コンプリート?
小学生の息子が、
「○○君がサイダーのペットボトルについてくるおまけをコンプリートしたんだよ」
と言う。
「コンプリート?」
それって、もしかしてCompleteのことで、全部集めたという意味なのかいな。
息子は首を傾げるが、「皆そう言う」という。彼はスポーツクラブで忙しくて、今はゲームもカード遊びもしていないが、そちら方面から伝わった言葉なのかもしれない。「ポケモンゲットだぜ」から、「ゲット」も流行ったものね。
それはいいとしても、最近新聞を読んでいてカタカナ語が気になる。
たとえば、「戦後レジームからの脱却」とある。regimeは体制という意味だ。別に日本語への置き換えが難しい言葉でもない。「戦後政治体制からの脱却」でいいのではないかな。
子どもは、新しい言葉を吸収していくが、年を取っていくとそういう意欲も薄れていく。カタカナ語が並んだ文書や演説は、耳や目に入っても吟味されずに素通りしてしまうだろう。
マスコミも政治家も、各世代がわかるような言葉で語りかけてもらいたい。でも、わかりづらく話すのも、国民の頭を働かせないための手なのかしら。
なんとなくわかったつもりになっているカタカナ語というのも恐い。
「グローバリズム」がそれ。グローバルはなんとなく耳に障らない言葉だ。世界全体、地球規模で、いいことのような響きがある。でもね、グローバリズムで本当に世界が良くなるか、自分の頭で考えてみないといけないんだ。
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