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2006年11月21日 (火)

現場のきつい仕事を安い賃金で

朝からブログを書いているのは、実は逃避なのだ。やらなくちゃいけないことがあるのに、書き出せなくて本を読んだり、ブログを書いたりしている。

昨日ぱらぱら読んでいたのは、『岩波講座・現代社会学  成熟と老いの社会学』。その中で寺澤恵美子氏の「ポスト・フェミニズムの中の老い」で紹介されていたバーバラ・マクドナルドに興味を持った。介護に対するこういう見方は、やはり女性のほうが敏感だ。

マクドナルドは、高齢者が施設で介護を受けているというのは神話で、実際には家で家族が介護しており、この介護は「目に見えない無償労働」として娘と嫁に降りかかっていると指摘している。さらに施設介護にしても在宅介護にしても、高齢者の介護はこれからも、女性の仕事になるだろうから、低賃金のパート労働ではなく健康保険も有給休暇もある正規の仕事なのかどうか、よく見定めておいたほうがよいと女性たちに忠告する。男性たちはすでに、「高齢者をダーゲットにした大規模なシルバー産業の発展を見込んで、高齢者用住宅や老人ホームの建設を考えている」から、女性は「現場のきつい仕事を安い賃金」で押しつけられないようにすべしと警告している。これが書かれたのは1980年だが、皮肉なことに、この指摘通りのことが、現実に日本で起きている。

「皮肉なことに、このことが現実に起きている」なんて、これは必然なのだ。なんで声をあげている人はいるのに、女性は低賃金のきつい仕事をおしつけられてしまうのか。女性の本当の味方の政治家が少なすぎるからだ。女性の学者や運動家が何を言っても聞こえない男性政治家は多い。だって女性なんてそういうものと思っているから。彼らの意識を変えるのは100年かかっても無理なら、改革してくれる政治家を多数生み出さないといけないんだけど・・・。

今のアメリカの介護現場はどういう人種や階級の人が働いているのだろうか。賃金はどうなっているのだろうか。憧れとして北欧モデルを勉強しなくちゃと思っているけど、反面教師としてのアメリカの実情もしらなくちゃと思う。

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