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2006年12月 2日 (土)

外国人研修制度の裏側

11月29日に放映されたNHKのクローズアップ現代「外国人制度の裏側」を観た。怒りが湧き上がってくるね。時給300円、夜中までの労働、10人の女の子を一部屋に押し込めるたこ部屋、貯金通帳を会社が管理する。なによりも何てことだと思ったのは、トイレに行く回数までチェックされて1回15円時給から引かれるということだ。今の日本で行なわれていいことなのか。いったいいつの時代の話なんだろう。国際裁判所(あるのかしら)にでも訴えて、国際的に問題にできないのだろうか。人権問題になるよね。こんなこと許されるのかと誰だって思うはずだ。

アジアから日本に来た研修生は夢と希望にあふれていただろう。新しい技術を学んでステップアップすることと家族に仕送りができると。それなのに、これでは奴隷ではないか。彼らが祖国に帰った時、残るのは日本への憎しみだけになるだろう。日本はアジアからの憎しみを清算するどころか、日々増産している。

それにしても、西洋人に対してこんな扱いをできるだろうか。なぜしない。なぜアジア人だと平気で踏みにじる。いったい日本人ってなんなんだろうと考える。このテレビをたくさんの人が観ていたはずだ。でも、「ひどいね」で忘れられてしまうのか。でも、日本人の労働者に対する考え方が表れているのだと思う。アジア人だけじゃなく、主婦のパートだって、派遣だってどれだけ安く都合よく使えるかを考えている。日本経済発展のために。テレビで紹介されていたのは、今大きな収益をあげているトヨタの下請けの下請けのような会社だった。たくさんの犠牲の上に立った繁栄。

介護する人が足りないからフィリッピンから労働者を入れることにしているが、足りないのは、資格を取っても重労働の割には、給料や保証が良くないと日本人がやらないからだ。マスコミはフィリッピンからの介護人の美談をふりまいて日本人に受け入れやすくさせようとしている。でも、本当に大丈夫だろうか。差別はしないか。美談の裏に安く使おうという魂胆が絶対あると思うのだが・・・。だいたい日本人のヘルパーでさえ不満なのに、アジアからの労働者をどう扱うかが信用できない。

トイレに15円引くという話に怒り心頭したのは、ヘルパーの仕事をしているとトイレに行くのが問題なのだ。1回ずつ事務所に帰ってこられればいいが、利用者さんから利用者さんまでの時間がほとんどないようなスケジュールを組まれると、コンビニやスーパーのトイレを借りるしかない。頭の中でどこかトイレを借りられるところがあるかまず考える。原則として利用者さんの家のトイレをヘルパーは使ってはいけないからだ。だぶん利用者さんはいいと言うだろうが、誰もヘルパーがどこでトイレするのかなんて気にしない。トイレには行かないことを前提に仕事が組まれることに腹が立つ。人間的扱いされていないよなと感じるときである。だから、外国人研修生の話は他人事ではないのだ。日本人だってどんどん労働条件が下がる可能性がある。国民はもっと怒ってもいいはずなのに・・・。

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