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2007年7月14日 (土)

キャンセル

今日は昼からヘルパーのバイトだったが、今朝、会社から電話が来て2件がキャンセルとなったと伝えられる。理由は、1件がお出かけするため、もう1件は家族が来ているからというもの。

キャンセルは仕方ない。でも、机に向かう時間が増えると喜ぶ私だって、やっぱりがっかりする気持ちがある。

その1番目に、今日は稼げると思った収入が減ること。土曜日しか働かないが、住民税を引かれても残る金額がこれだけあると計算して胸算用する。でも、予定通りにはいかない。私でも、当てにする金額に届かないとがっかりするのだから、きちんとヘルパーの仕事をしている人たちの収入が安定しないのは不安だろう。

第2番目に、「今日は仕事だ」と自分の中で気持ちを準備していたのに、がっかりする。

 今日まわる予定だった3件は距離が離れているのに移動時間が少ない。13時から18時半までトイレに行けない。だから、朝から水分をとらないようにしたり、心の準備もする。月曜日に生理になったときは、土曜日に生理でなくて良かったと神に感謝したものだ。生理のときトイレ行けないとなると、本当に工夫がいる。(もうすぐ生理もあがるはずなのに、ここのところびっくりするくらい出血するときがある。驚いて病院へ行っても異常がなく、子宮がたれてきたためとか言われた? 早く生理がなくなって欲しい。)つまり、「いざ出陣」と頭の中で考えていたことがくじけることになってしまうのだ。

この登録ヘルパー制度は、けっこうあくどい。主婦のボランティア精神を悪用している。「うまい制度を考えたものだ」と、ヘルパーさんたちと話している。もちろん移動時間もお金は出ない。文句は言いたいが、主任に言ってもかわいそうだと思うので言えない。(と言うか、主任に言っても仕方ないことだ。)

なぜなら、主任ヘルパーやケアマネージャーさん達がきちんとお給料もらっていたとしても、やはり長時間労働にみあった金額ではない。たとえば、主任は私と同じ歳だが、朝一番に会社に来て、遅く帰る。夜の9時過ぎに来週の予定表がFAXで届く。昼にいろいろあって、夜に事務仕事をしている。土日もほとんど会社に来ている。本当は代休を取っている日にもなぜかやることがあって、会社に顔を出す。お盆と正月は、主婦のヘルパーは休む人が多い。そうすると主任が訪問して歩く。「ここ何年か正月3が日も仕事」だと言う。こんな感じで、とにかく忙しい。ご両親と暮らしていて家事とか手伝ってくれるからできるのかもしれないが、燃え尽き症候群におちいらないか心配しているのだ。

「大学か、私も行きたい」と主任が言う。こういう人こそ大学に1年でも2年でも行けるような制度があればいいと思う。

主任がこの間、コムソンのことをすごく怒っていた。「企業だからもうけるのは必要だけど、この介護保険制度では儲けなんて出ない。それが儲けられるなら、下で働く人たちがひどい目にあってきたんじゃないか」と。ここのヘルパーさん達が辞めないのは、主任がいい人だからかもしれない。

さて、ひとつだけの訪問に行って来る。気を取り直して笑顔、笑顔だ。

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