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2007年7月16日 (月)

少子化の理由

 早起きして教科書読んでいるえらいめめです。期末試験がボロボロだった息子に母の爪の垢でも飲ませてあげたい。

 読んでいるのは経済の入門書。その「少子高齢化」を説明する文にこう書いてあった。

「日本では女性の社会進出がどんどん進んだりして、女性が子供をあまり産まなくなっている」

 よく聞く話だ。「進んだりして」と書いてあるので、それだけではないと、暗に言っているかもしれないが、たいていの人は「そうだそうだ、女が仕事なんかするから子供を産まなくなった」と思うのが普通だ。

 こんな文句に出会うたび、「?」と思う。私のまわりを見渡すと、こどもを3人も4人も産んでいるのは、教員とか公務員の仕事を持つ女性だからだ。仕事をしていてもきちんと育休制度はあるし、給料は安定しているし、子供を多く育てられる。

 逆に、社会に進出していない専業主婦の若い友達が、「もうひとりくらい子供いいんじゃない」と言われると、「何言っているの、うちのだんなの給料じゃ一人で精一杯よ。私も働かないともうひとり産めないけど、そんないい仕事ないものね」と、兄弟を作るのをあきらめる。昔なら、一人育てるのも二人も三人も一緒だと思えた。今でもそうは思いたいが、犬猫のようにはいかなくて、子育てと教育にはお金がかかる。たぶん、大学まで無料になれば専業主婦もどんどん子供を産むかもしれない。

 うちはまだ中学生だが、高校生を持つ親から「お金かかるわよ」と脅かされ。大学にでも入って家を出て行けば、大変な親の負担が待っているそうだ。そんな話を聞けば、親が大学に行っていていいのだろうか。せっせっと子供の学費を貯めなければいけないのだろうかと不安になる。

 というわけで、「少子化は女性の社会進出が原因」だとは、実感からしてそうは思えない。子供を成人するまでにお金がかかりすぎることが原因ではないか。女性が仕事をして夫婦で収入があり、なおかつ、二人で育休を取れて子育てでき、保育園なども近くに完備されていれば女性は産むだろう。話を聞けば、「3人、4人と兄弟多いと楽しいだろうね」と、産んで生活ができるのなら産みたいと思っている人は多いのだから。

 追記: 狭い私の交際範囲の中で、専業主婦で子供3人以上いる人を思い浮かべてみた。2人いた。でも、2人とも夫が医者だ。

 あと、20歳前後で若さの勢いで子供を2人、3人と産んだ女性もいる。しかし皆離婚している。父親は経済力ないので養育費はもらえない。せっかく子供を産むという国家貢献したのに国からの補助は微々たるものだ。早く子供を産んだので、就職するためのスキルもない、働いて勉強したくても子供のために時間がない。お金や家事を助けてくれる親でもいないと、なかなか生活できないのが現状だ。

 普通に考えてみれば、少子化は「女性のせい」ではないことは、当たり前すぎることではないだろうか。しかし、大学の教科書に使っている本や新聞などに、少子化の原因に「女性の高学歴と社会進出」などと、まだ書く人たちがいるのわからない。

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