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2007年8月 5日 (日)

bell hooks

Book フェミニズムはみんなのもの―情熱の政治学 (ウイメンズブックス (2-1))

著者:ベル フックス
販売元:新水社
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朝のウォーキングに出かけようとしたら、すごい雷がなって雨が降ってきたので中止にしてパソコンに向かっている。

 ジェンダー関係に詳しいというバイト先の研究室の先生に、「フェミニズムについてわかりやすく書いてある本はないか」「難しい本が多くて、まず歴史やいろいろな理論を勉強しないとフェミニズムはわからないのか」「簡単なのを教えてくれ」などと訴えた。

 そこで考えた先生が手渡してくれた1冊が、bell hooks の『フェミニズムはみんなのもの』である。確かに読みやすい。なぜなら、bell hooks自身が「フェミニズムとはどういうものか」簡単にわかりやすく紹介できる本が欲しくて書いたものだから、学問の世界にいない人にも理解できるように平易に書かれている。

 bell hooksのフェミニズムの定義は、「フェミニズムとは、性にもとづく差別や搾取をなくす運動」だということだ。その上大事なのは、女性の中にある内面化した家父長制や性差別を自覚して対決しなくてはならないと言う。

 そうかもしれないね。まず自分の中にある家父長制を解体していかなくては。

 bell hooksが、どういう人かは知らないけれど、「同一賃金同一労働」を目指したい私には、「働くことが男性支配から解放になったのは、一部の特権階級だけで、多くの女性がとっくに外に出て働いているのに、自立できる賃金をもらっていないという話を語ってくれたのに共感を持つ。

 なぜジェンダーフリーが、伝統行事の廃止や混合名簿や男女の色分けを非難されているのかよくわからない。そんなことをフェミニズムが主張していたのか、したとしても表面的なことではないか。一般人にはよくわからないことだ。何をフェミニズムが主張してきたか、学者やインテリではない一般人には下りてこない。bell hooksのいうように、わかりやすい家父長制回帰の本、母性回帰の本は出回るのに、フェミニズムを広める一般書が出ないのはなぜなのだろう。

 ※ これを読んだ人で、「この本はわかりやすい、面白い」というものがあったら、教えてください。少々難しくてもかまいません・・・。

 フェミニズムが、学者やインテリの世界でしか通用しない言語で語られていて、一般の女性に下りてこないと言うと、地道に運動している方がいると反対されるかもしれないが、たぶんにそういう面はあるかと思う。私もフェミニズムについて知らなかったもの。そうして、大学に入って「フェミニズムって何」という言葉を口に出すことが出来た。普通の世界(職場やPTAなど)では、「それ何?」が大多数だ。

 ヘルパーをやっている職場で「大学に行く」私への反応が優しいのは主任ぐらいなものだ。「えらくなるのね」と言う人もいた。なんだか、ヘルパーから一抜けたという感じに思われているようでもある。確かにそういうところがある。自活するにはヘルパーの給料ではどうにもならないのだ。夫に頼れない事情があるから、何か考えないといけない。努力しないといけない。

 でも、2つ目の大学に行くなんて恵まれているのもいいほうで、結局そういう恵まれた人がフェミニズムなんて考えて、スキルアップする暇もなく働いて日々のお金を稼がないといけない人にフェミニズムの言葉が届かない。

 ヘルパーステーションにとどまって、どうにか労働者と知識人たちの連帯を考えたい。それから、職場の研修やPTAの講座にフェミニズムを伝える場をもうけられないだろうか。前面にフェミニズムとかジェンダーとか出すと、お役所は嫌がるからこっそり入れるのだ。卑怯な手を使ったって、女性に「このままでいいのか」と考える機会を提供できる場があって欲しい。そうしないと、いつのまにか「子守唄を歌え」や「母は偉大な職業」なんていう講座が増えそうだ。

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