« カレーきんぴら | トップページ | 誤植 »

2007年12月16日 (日)

手前味噌

 今、土鍋で大根を煮ている。風呂吹き大根用の練り味噌も作る。練り味噌に使った味噌は、自家製味噌の最後の残りを使った。

 山の家に住んでいた10年の間、毎年3月にになり、少し寒さがゆるんだ頃に味噌づくりをする。右隣のばっちゃんに教えられてはじめた。45ℓぐらいの大きな樽いっぱいに作るのは1週間ぐらいかかる。前の日に大豆をうるかし、次の日は薪ストーブの上に大きな鉄鍋を置き、朝から夕方まで煮る。その間は、水を足したり、吹きこぼれないように見張っている。ここまでは私の仕事。大豆が十分柔らかくなったら、木の臼の中に大豆と塩と麹を入れてよくすり合わせる。これは夫の仕事。大豆を煮るのはストーブのそばでいいが、大豆を潰す仕事は車庫でやる。屋根はあるが寒いので大変な仕事。臼は、左隣のおんちゃんの手作りで、引越祝いにくれた。しかし、この臼が重いので洗うのが大変なのだ。

 味噌は2年か3年置いてから食べるから、小屋には何樽も味噌が鎮座している。友人にも配り好評だった。そうして、この間最後の樽からすくった最後の味噌を持ってきたのだが、とうとうおしまい。これから、どこの味噌を買おうかと悩む。しばらく、あちこちの味噌を試して気に入った味噌を見つけるしかない。

 しかし、手前味噌とはよく言ったもので、自分の家の味噌が一番おいしい。ときたま、つぶれていない大豆の粒が入っているのもいい。夫と春には山の家で味噌づくりをしようかと、話すのだけど、なかなかまとめた日数をとって一緒に帰れない。ばっちゃんはいつも一人でもくもくと味噌を作っているが、私たちは一人だとやる気がしないというか、一人だと大変な作業となり面倒になる。それに無農薬の大豆を大量に手に入れるのが難しい。いつもは無農薬で作っている農家の人に頼んでいた。あまりたくさん作っていないので、予約しないと手に入らない。

 でも、味噌は田舎でないとできないわけではない。東京で働いていた時の会社の経理部長の素敵な女性は田園調布に住んでいる。そうして味噌は自家製を作っている。ところがいつも大豆を頼んでいた農家が大豆をやめたので、「岩手で手に入らないか」と連絡が来て、知りあいを紹介した。きれいな台所で何日もかかって味噌を作りためるのだ。それならニュータウンの台所でもできそうなものだが、どうもね、薪で煮ること、臼でつぶすのがうちの味噌だと思っているので、やり方を変えられない。

 昨日バイト先の忘年会で食べた牡蠣に味噌をぬって焼いたものが美味しかった。それも今夜作ろう。というわけで、大根も煮えたころなので牡蠣を買いに行ってこよう。それとごまたっぷりの大根の皮のきんぴら、サラダ、焼き餅というのが今夜のメニュー。メニューが決まるとこころ穏やかに午後が過ごせる。

|

« カレーきんぴら | トップページ | 誤植 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« カレーきんぴら | トップページ | 誤植 »