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2008年1月10日 (木)

学ぶこと

 子どもたちは、まだ冬休みですが、大学は8日から始まりました。初日から「t分布と母平均の推定」です。ミニテストもありました。「t分布」なんて何のことやらと思っていましたが、段階を踏んでいけばわかるのです。ミニテストもどうにかクリア。教科書をはじめて見たときに「こんなことわかるのかな」と思いましたが、それがわかる。それは身もだえするほど、けっこう面白い。もう一度生まれ変わったら、理科系の道に進みたいと思う今日この頃です。

 正月にヘルパーの仕事で久しぶりに会う利用者さんは、私に会えて喜んでくれました。「大学はどう」と聞いてくれます。利用者さんの中には私を待っていてくれる人もいて、「なぜ、めめさんが来ないんだ」と主任に言うので、主任が「大学で勉強している」と話していたそうです。高齢者は教育を受けるということをありがたいことだと思っていますから、大学へ行っていることを感心してくれます。90歳から見れば私なんてまだまだこれからに見えますから、大いに励ましてくれます。

 でもね。冬休みには少し後ろ向きになっていました。大学へ行く理由は、「いろいろ資格を取る」というのが対外的な理由です。その方が理解がしやすいからです。本当は、社会福祉士や精神保健福祉士を取ることが目的に入ったわけではありません。ではなんで。単に学びたいから。しかし、この歳で社会人学生しているのは恥ずかしくなるときもあります。みんな働いているのにこんなことしてていいのか。大学へ行かないで、親の介護をし、働いて子供にスキーをやらせたり、塾に行かせたりした方がいいのではないか。畑でもやって食べる物を作っていたほうが家族のためじゃないか。私が世界平和のために役に立つわけでもないし・・・。ぐちぐちと思うことも多々あります。

 そうしてどうやってまた自分に言い訳を言うかというと、「やり始めたんだから、やるしかない」です。大いなる暇つぶしかもしれませんが、勉強が趣味ですからとごめんなさい、という感じです。本当に大きな時間つぶしです。

 でも、自分の中に物がたまっていくのは面白いです。山の家での素敵な生活と焼き物の道具一式捨てて町に出たのは、物に囲まれる生活に嫌気がさしたからです。「素敵な田舎生活をしている」と見られたため雑誌や新聞の取材も受けました。テレビ取材もお願いされたけれど、断りました。夫が田舎に移住するときに、ある作家の人に「田舎の文化人になるなよ」と言われたとか。でも、実際Ⅰターンで田舎に住み、自由業なんて目立ちました。なんだか、そういうの嫌になったのです。町に住むと私たちが何をしているか誰も気にしません。誰も取材にもきません。焼き物仲間がニュータウンの古い普通の家に遊びに来た時、同情するような表情で家を見渡しました。きっと、落ちぶれたとか思われるかもしれません。飾らない本しかない家。山の家で人に褒められた大きな一枚板のテーブルも骨董の器もないし、絵も花もかざっていない。安物の世界です。もちろん器の良さは知っています。山の家へ置いてきました。大切にしまっています。でも、100円ショップの食器でも十分だという思いもあります。

 大学のバイトでエクセルの表を作っています。私も夫もパソコンはワードしか使っていませんでした。大学でホームページ作成やエクセルを習い、それがバイトで即使えてありがたいです。夫に「エクセルって頭いいんだよ」と教えます。本当にね。人間覚えることってすごいねとエクセルで感心しています。世の中頭のいい人がいっぱいいるんだね。

 学ぶっていうのは、この体一本で生きていけるようにすることだと思います。役に立つか、お金になるかはわかりませんが、余計なものは持たなくても楽しんで行けるのかもしれません。しかし、大学っていうのが大いなる時間とお金のかかる暇つぶしであることは言い訳できませんが、確かに恵まれているだけですが、大学が逃避なのかもしれませんが、今はやるしかないと思っています。実はこれは私が後ろ向きになると夫に言われる言葉です。「でも、やるしかないだろ」。

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