« 介護職の賃金引き上げ? | トップページ | 真冬日 »

2008年1月12日 (土)

裁縫と、料理と

 長男が、冬休みに仕上げなくてはいけない家庭科の宿題のよさこい音頭?に着るはっぴを友達の家で午後いっぱいかかって仕上げたと話してくれた。その子の家にはミシンがあって、借りたそうだ。(うちにはミシンはない。)

 私にはまったく、そんな宿題があることもしらず、相談もなかった。無駄だと思ったのだろう。私は裁縫ができない。特にこの頃は、ボタンつけなどで仕方なく針を持つとめまいがする。

「針を持つと目がくらくらする。更年期かも。F商店の奥さんは更年期で電気製品に触れなくなったし、Mちゃんは夕食だけが作れなくなった」と夫に言うと、「めめさんの場合は、今に始まったことではないだろ」と言われた。

 思い起こせば、小学校ではじめて運針ということをやったとき、その下手な縫い目を見て隣の男子が「それでも女かよ」と言った。高校生の時は、家庭科が2だった。課題も出たが、自分でやったことがなかった。母が和裁も洋裁もプロ並みだった。私がもたもた針を動かしていると、イライラして「ちょっと貸して御覧なさい」と奪う。そうして全部やってくれるのだ。「さすが、お母さん」と私はこの時ばかりは持ち上げておしまい。夫は「そうやって、千葉のお母さんは子供をダメにしたのだな」と、納得する。

 その血を受け継いで長男も裁縫は苦手だが、友達に手伝ってもらいながらも縫い上げて、「こんなものを自分で作れるなんて」と感動していた。親がだめだと子供はできるようになるのかもしれない。私も裁縫にきちんと向き合えばできるようになったのかもしれない。しかし、今さら遅い、というか向き合う暇もない。

 家事が苦手でヘルパーさんの仕事ができるかというと、本当はだめですね。ある時、カーテンの裾のほつれの直しを頼まれたとき、きれいにできなくて、覗いてみていた利用者さんから「あなた何年、女やっているの」と言われた。あるヘルパーさんはズボンのすそ上げを頼まれたという。私にはできない。

 裁縫だけではない料理の失敗談も数多し。私は料理上手だと思っていた。食通で有名な陶芸家のもとで料理の基礎を習ったのだし、山の家ではお客に料理をふるまっていた。今年の年賀状にも「また、めめさんの手料理が食べたいです」と書いてあったし・・・。でも、本当の家庭料理は少し違うようだ。ちまちまとはどうも作れない。私が作っていたものとよその家庭料理はなんだか違うことがわかってきた。そんな私のために、料理教室をヘルパーさんで開いたこともあった。茶碗蒸しなど教えてもらった。

 それでも、私は料理にうるさいところに派遣はされない。健康観察とか、身体介護とか、簡単な料理のところへいく。ヘルパーさんというのはやはり料理が好きなんだと思える人が多い。いろいろ作って事務所に持ってきてくれる。私もこの間、ひさしぶりに「がん月」という蒸しパンを作っておやつに差し入れた。ベテランのヘルパーさんから「食べられたわよ」と言われた。んーまだまだということか。そういうわけで、ヘルパーという仕事が女だからできるわけではありません。利用者さんに合わせて何でも作ってしまう魔法の手を持っている人たちがいるのだ。

|

« 介護職の賃金引き上げ? | トップページ | 真冬日 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 介護職の賃金引き上げ? | トップページ | 真冬日 »