« 小林カツ代 | トップページ | キッチン・ストーリー »

2008年3月 3日 (月)

やっぱり本が好き

 いろいろ用があって町に出かけた。用と用の間に空き時間がある。何か本を持って行こうかと、机のまわりを見渡したら、だいぶ前に「面白いから」と、ある人が貸してくれた本が目についた。春休みになったら読もうと思っていた。その本は、『私の名はリゴベルタ・メンチュウ マヤ・キチェ族インディオ女性の記録』(新潮社)。あるインディオの女性の語りを人類学者のエリザベス・ブルゴスが編纂したものである。

 まだ3分の1しか読んでいないので、本の感想はまた今度にする。びっくりしたのは、この本の中でこの間観た映画『ライラの冒険』と似た話が語られていたことだ。

 映画『ライラの冒険』は、本を読まずに観たせいか、その世界の成り立ちが掴み切れなかった。映画の冒頭に分身であるダイモンやキー・ワードとなるダストの説明はあるが、よくわからない。ダイモンは、日本の背後霊とも違うし、その存在意味がわからない。原作を読めばいいことなのだが、今読む気にならない・・・と思っていたら、『私の名はリゴベルタ・メンチュウ』の第3章「ナウァル」の記述がまさにダイモンだった。

子供はみんなナウァルをもって生まれます。ナウァルは人に添う影のようなものです。たいてい動物の姿をしていて、子どもとそのナウァルは並行して生きていくことになります。(本文より)

※ナウァル  分身霊。霊の一方がきずついたり抜け落ちたりすると、他方も病んだり死滅するという。(解説より)

 語り手の女性は、ナウァルの説明をするが、自分のナウァルが何かだとかは教えられないと言う。深いところまでは明かせられない大事なものなのだ。 

『ライラの冒険』の作者は、このインディオのナウァルからアイディアを得たのであろうか。マヤ=キチュ族だけでなく広く動物の分身霊を持つ文化は知られていることなのだろうか。『ロード・オブ・ザ・リング』も古来からの伝説上の者たちが物語を彩る。ファンタジーには古くから私たちが持っていた物語が語り直されているのかもしれない。インディオの女性の本で、『ライラの冒険』を少しだけ理解した。

 本のこういう出会いはときどきある。何気なく読んだ本に、今まさに考えていたことのヒントが書いてあったり、関連する言葉があって、本から本へと連鎖していく。1冊読むと、興味はついつい広がっていく。読まなくてはいけないものが増えていって大変なのだが、やっぱり本が一番好き。

 ちなみに、自分のダイモンを知るというサイトhttp://daemon.gyao.jp/blogseal/がある。20問の質問に答えて自分のダイモンを教えてくれる。長男はカラス、次男はオオワシ、私はチンパンジーだった。

|

« 小林カツ代 | トップページ | キッチン・ストーリー »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 小林カツ代 | トップページ | キッチン・ストーリー »