チベットについて
聖火がもうすぐ長野に来るらしいですが、聖火妨害に関する感想はあまりないです。こんなリレーは、お金の無駄だと思うだけです。
私もチベットに憧れを持ちます。去年、中国のウイグル自治区から日本に勉強に来ている青年と話す機会があったので、チベットのことを聞いてみました。そのとき、青年の顔色が変わったことに気がつきました。そうして、「チベットよりウイグルのほうがひどい。資源があるから」と言いました。私の英語力がないので、それ以上話は深まりませんでしたが、少し不愉快そうだと感じました。ウイグル自治区の青年の顔はロシア系かどうかわかりませんが、私が思い描くアジア人の顔ではなく、ヨーロッパのほうに近いように感じます。「中国人です」と言われてもピンときませんでした。そんな彼が「中国人です」という背景には、私が簡単に知りえない深い苦しみがあるのが感じられてきました。
中国がやり方には問題はあると思いますが、でも、少数民族に対して日本やアメリカ、フランスが何をやってきたでしょうか。メディアの発達していない時代でしたから、公表されているよりもひどい扱いは多かったと想像できます。でも、他の国もやってきたのだから、中国のことに口出ししない方がいい、というのではありません。
自国のことは反省したうえで、少数民族とどう付き合っていくか、一緒に考えていく姿勢を見せることも大事かと思うのです。国は国のプライドがあります。特に、中国は国の面子にこだわるように思います。正しいことでも真正面から非難したら、中国がかたくなになるだけです。
中国の面子を立てながら、うまく少数民族への政策に口を出せるような大人の外交手腕を日本には発揮して欲しいです。弱腰と言われても、相手に聴く耳を持たせることができる人物はいないでしょうか。
私は、せっかく中国も国をあげてオリンピックを成功させようとしているのだから、それはそれ、政治とは切り離して応援し、「でも、人権問題は言い続けるからね。少しづつでも耳を傾けてね」と交渉することが大事だと思っています。聖火リレーの妨害は、マスコミのかっこうのネタになるし、中国を刺激するばかりで、チベット人の特になるのだろうかと、考えています。
それから、チベットやウイグル、他の小民族の土地へ漢民族が入り込んで稼いでいます。それを一気に駆逐はできないでしょう。せめて、いろいろ規制や制度を作って、文化を守り、安心して安全に暮らせるように、世界から働きかけないと、少数民族の立場はますますつらいものになりはしないか心配です。
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コメント
1987年2月24日ならびに1988年7月6日に、松本智津夫死刑囚らはダライ・ラマ14世とインドで会談した。両者の会談の模様はビデオならびに写真撮影されて、オウム真理教の広報・宣伝活動に大いに活用された。会談では、ダライ・ラマ14世が「私がチベットにおいて仏教のために実践していること(すなわち自治政府による独立を目指した革命運動)を、あなたは日本において行いなさい」と松本智津夫死刑囚に告げたと、オウム真理教は述懐した。さらにダライ・ラマ14世は布施の名目で1億円もの寄付をオウム真理教から受け取っており、オウム真理教が東京都で宗教法人格を取得した際にはダライ・ラマ14世は東京都に推薦状を提出するなど、オウム真理教を積極的に支援していた。
投稿: 目下勉強中 | 2008年4月24日 (木) 15時34分
調べてみないとわからないけど、ありそうなことです。コメントありがとうございます。
それにしても、ここはあまり訪れる人もいないブログです。珍しくコメントがあったので、訪問者数を調べたら、いっぱい通り過ぎていったようです。「チベット」という言葉にひっかかったのでしょう。
投稿: meme | 2008年4月25日 (金) 04時40分