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2008年5月12日 (月)

姿かたち

 母の日でした。長男が夕食にキムチ鍋を作ってくれました。部屋で机に向っていて、「お母さんごはんだよ」と呼ばれるのはいい気持です。でも、年に1回のことなのね。

 ラジオを聴いていたら、生活費を節約するときにまずすることは、美容院へ行くのを2回に1回にするとか、外食をやめるということだと話していました。それで、サービス業の売り上げが落ちるとか。

 そうなんです。私も去年の夏ぐらいから美容院へ行っていません。超ショートカットだった髪も今ではしばれるまでのびてしまいました。やはり、稼ぎが少ないので毎月美容院へ行けなくなったのです。本当はショートカットが好きです。ヨガを一緒に習っている美容師さんに切ってもらっていました。知っている人だと「もっと切って」と言いやすいからですが、彼女に美容院へ行かない理由を「お金ないから」とは言えず、「のばしてまとめることにした」と言い訳を言っています。

 それから髪を染めるのもやめました。まだらのグレーにあこがれています。はやく白くなっても欲しいです。白髪でひっつめ髪、おばあさんですね。ヘルパーの事務所でも「白髪にするのだったら、背筋をまっすぐにしておしゃれしないとね」と注意されました。それから、近くのスーパーで皆が、「若いけれど白髪で、それがおしゃれで素敵な人を見ている」と言います。私は見たことないです。会ってお手本にしたい。

 洋服というのもなかなか困りものです。大学に入るまで洋服をあまり買ったことがありませんでした。しかし、大学へ着ていくものがない。そこらへんの店で買ったものを来て行ったら、なんだか今の流行りの若い人の服で、もっとミセスの落ち着いた服をと探したら、なかなか気に入ったものはなく、気に入ったと思ったら馬鹿高くて普段着には使えません。そんなんで、なんとか手持ちの服で1年過ごしました。その服が懐かしいものばかり。山の家では、モンペ姿が当たり前。普段はくのは夏も冬も長靴です。去年はじめてブーツなるものを買いました。

 大学に着て行って、「素敵ですね」と褒められたベネトンのコートは東京で結婚した時に一目ぼれして買ったもの。でも着ることもなく仕舞われたままだった。アニエス・ベーのワンピースは、弟の結婚式に行く時買ったもの。この靴は、美しいSさんと飯田橋の駅で待ち合わせて、彼女に見てもらい買ったもの。このジャケットは、山形の祖父の家に行った帰り、仙台で乗り換えたとき駅前の西武で気に入って買ったもの。今では西武もなくなっていました。全部子供が産まれていない時の話です。物もちがいいというか、ぜんぜん使っていなかったのです。千葉のそごうで買ったアニエス・べーのバックやらなにやらもあります。全部ライターをしていて羽振りが良かったときに買ったものです。

 それらを着ながら、夫にいちいち思い出話を話します。買ったときの記憶が懐かしく思い出とともに蘇ります。「やっぱり少し高くても気に入ったもの買うといいね。いつか役に立つんだね」と感心していました。

 しかし、それらの品物に頼っていないで、白髪あたまに似合うファッションを考えないといけません。頭は白髪、化粧もしません、となったら着るもので自分を出したいのだけれど、なかなかこれといったもの盛岡で見つけられないでいます。だいたいが私の買い物が、ふらふらしているときに一目ぼれして買ったものです。いざ「買うぞ」と出かけると、ぜんぜん好きなものがないのです。困りました。

 昨日も母の日なので千葉の母に電話したときに、「親族のお葬式に着物など着ることない。上質の黒のスーツがあればいい。皇室だって洋装じゃない」と話します。母はもと呉服屋さんに勤めたひとです。「でも、お金ないし、まだ誰も死なないからいいよ」と私。「お金ないなら送るから買いなさい」と母。「ちょっと待って、盛岡じゃ買うものないのよ。東京行ったとき買ってください」とおさまりました。自分のお葬式のためにも用意をさせたいようですが、まだまだ元気です。

 姿かたちは大事です。安ものでも自分が気に入ったものだと気分がいいです。気に入った物は、自分に似合って私らしいものだと思うのです。

 最近、ワンピースやスカートばかり着ているのは、実は太ってジーンズがぴちぴちだからです。十何年と同じサイズだったのに、このきつさは不愉快です。食べないと体が持たないような気がして食べてしまうのがいけないのでしょう。サイズを元に戻すか、中年なのだからもう少し太ってもいいのではと諦めてワンサイズ上のものを買うかも迷いどころです。

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