鞍掛け山
遠い旅ではなく、ほんの近くの短い旅です。
昨日、鞍掛け山に登りました。1時間ぐらいで登れて、高山植物もたくさん見られる人気の山です。山頂から見える山は、岩手山です。鞍掛け山は、宮澤賢治の詩集『春と修羅』の中に「くらかけの雪」とうたわれています。
昨日の朝、急に山に行きたくなりました。大学の講義は午後だけです。その前に、ひとっ走り登ってこようと考えました。夫に「熊よけ鈴持って行った方がいいかな」と聞くと、「今どきは平日でも人がいっぱいいるよ。竹の子のシーズンだな」と言います。でも、一応持って行きましたが、着いてみると駐車場は車でいっぱいです。鈴は車の中に置いて行きました。
登っていると、道の脇の笹やぶの中でゴソゴソ音がします。一瞬どきっとしますが、竹の子とりの人でした。竹の子は細くて美味しい曲がり竹の竹の子です。あちらこちらの笹の中に男性も女性ももぐり込んでいます。ビニールいっぱい取っている人もいます。純粋に登山に来た感じで登山服に身を包んだ夫婦が、「竹の子をいっぱいとっていますね」とびっくりしていました。
軽いハイキングのつもりでも、汗をびっしょりかきました。温泉でも行きたくなります。まわりは温泉の多いところです。美味しいそば屋もあります。誘惑がもくもく湧きましたが、車の中で着替えて、大学へ向かいました。足が疲れていたのか、講義が終わり、大学の階段を下りるときつまずいて転び、ひざを打ちました。まったくです。
帰り道「春子谷地」から見た岩手山と鞍掛け山。手前の馬の背のよう形の山が鞍掛け山です。
「春子谷地」は展望のいい場所で、スキーの帰りなど必ず車を止めて写真を撮りたくなる場所です。この「春子」という名は、宮沢賢治に由来すると聞いたような覚えがあるのですが、どの作品に出てくるのかわかりません。夫が全集を持っているので、いつかこの名前をつきとめなくてはと思いつつ、できないでいます。
私の影。
笹ゆりとシラネアオイだと思う。植物図鑑は山の家に置いてあるので確認していません。
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