2008年3月27日 (木)

肌で感じた怖さ

 ●知的障害者が警官に取り押さえられた後、死亡した事件

 http://sankei.jp.msn.com/life/trend/080315/trd0803151550009-n1.htm

 ●施設で障害者に日常的に暴力

 http://www.jiji.com/jc/zc?k=200803/2008031700798

 

 前にも知的障害者への過酷労働を行っていた札幌の事件を取り上げましたが、気をつけてニュースを見ると、まだまだ障害者への不当な差別は多いようです。

 でも、私も知的障害の方と接したことがありません。そこで、あるボランティアに紛れ込んで知的障害の子供たちの施設を見学しました。その体験はすごくショックでした。子供たちは言葉もない子が多かったのです。どう対応していいかわかりませんでしたが、子供のほうから寄ってくれました。ショックだったのは、スタッフの子供たちへの態度でした。まるで私が超不機嫌でイライラしている時に、子供たちに「静かにして!」と怒鳴っている姿を見せられたようです。すごく自己反省しました。しかし、スタッフは外部の目があるのにきつい口調や態度があるのは、これが日常なのだと考えました。

 高齢者の施設でバイトしていますが、スタッフは親切です。言葉遣いも丁寧です。新しい所長さんの方針は、「おもてなしの心」です。そういう世界から来た者には、利用者である子供へのきつい言葉がグサグサ胸に刺さりました。

 子供は知的障害者なので、サービスにクレームつけないからでしょうか、しつけのためでしょうか、まわりの人がそれほど疑問に思っていないのが不思議でした。私が甘いのでしょうか。「毎日この仕事をしてみなさいよ」と言われているような気がしました。そうして、知的障害者への差別的対応の事件がやっと肌で感じられたのでした。1歩間違えれば虐待も起きる。起きているのではないか。もちろん、もっとスタッフの対応がいい施設もあるはずです。

 前にある老人施設に入っている軽い知的障害と聴覚障害のある方のヘルパーに行ったことを思い出しました。そこでも、若いかわいいスタッフが私の利用者さんをしかり、バカにする姿を見ました。私が間に入ったら「ヘルパーさんは関係ない」と怒られました。そのときは、「この子もどこかで福祉を勉強してきたのに、なぜこうなるのだろう。はじめは理想があっても施設の色に染まるのだろうか」と考えてしまいました。そうして今回もまだ学校を出たてと思われる20代のスタッフの態度が気になりました。その無表情な感じも気になりました。施設というのは気が緩めれば、流されやすい場であると思います。

 私はここで働けるだろうか、と想像しました。下っ端のくせに、先輩のやり方に口を出せばいじめにあいそうです。それに戦っていけるだろうか、辞めるか波風立てないでその場の空気に飲まれていくだろうか。考え込みます。簡単に変えることができない、所長にでもなって変えるしかないと考えました。

 スタッフの研修はどうなっているのか、第三者委員会はあるのか、高齢者のほうは利用者の権利が浸透してきていますが、障害者はどうなのだろうか。まして子どもはすごく弱い立場にいることに改めて気づかされました。

 障害者問題にかかわることになって、勉強しなくちゃ、そのために動いていろいろ見てみようというのが、春休みの課題でしたが、ショック多すぎて無力感大きいです。今頃気がついたのかと怒られそうです。こうやって動けば目や耳に入ってくることですが、興味を示さなければ障害者のことは他人事でしかなく非障害者の目に入って来ないことがよくわかりました。

 とにかくやることは多いようです。

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2008年3月19日 (水)

介護殺人

 最近、介護疲れからの殺人や心中の記事が続くような気がする。今日も下記の2つの記事があった。

 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080318-OYT1T00301.htm

 http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2008031802096244.html

 ヘルパーは来ていた例もあるのに、ケアマネに相談できなかったのだろうか。経済状態が良くない人も多い。お金さえあれば、介護もどうにかなるのものだ。でも、1割負担ができないために介護保険で認定されてもサービスの利用を控える人も多い。

 私も普段は、毎日ヘルパーに来てもらっても、利用料を「安いわね」と言うお金のある利用者さんと接しているので、今の高齢者は恵まれていると錯覚するところがある。しかし、どこかに介護サービスを受けられないで、私たちの目に留まらない高齢者がいるのだ。

 ディ・サービスに通うと千円から千500円の1割負担が取られる。毎日遊びに行ける人は、お金に余裕のある人だ。。介護保険の制度改正から2回行っていたのを1回にする人もいる。その方は自宅ではお風呂に一人で入れないので、週に1回のディ・サービスでの入浴となった。ヘルパーがお風呂介助もできるが、ヘルパーの利用日も減らしたから、買い物や掃除で時間がいっぱいなのでお風呂介助するプランは作れなかったのだと思う。

 盛岡で発行している雑誌『家と人』(リヴァープレス社)で、北上市で在宅医療に力を尽くしている及川優医師の連載がある。一番新しいVOL.16で、及川医師も介護保険の疑問を書かれていたので引用する。この文は、80代の父親を一人で介護していた男性が自分の体の不調を隠していたのをケアマネさんに心配され、ようやく受診したときにはガンが手遅れだったという事例のあとに書かれている。

 昨今の医療体制は様々な抑制力が働いて応能負担から応益負担へ移行してきている。弱者切り捨てになっている。

 保険料を支払っているにもかかわらず、十分なサービスを受けることができない介護保険制度の在り方もこれに拍車をかけているという矛盾点が指摘されている。 

 1割の負担金が生活を圧迫し、必要なサービスの利用を受けられないという問題が起きている。

 生活を切り詰め倹約し、訪問看護やヘルパーの利用も症状が極めて悪化した時だけの一時しのぎの利用、一時しのぎの往診を受けるのがやっとという人々が少なくない。

 昨今、介護・看護の現場では、制度があっても利用できない、低所得者には経済的負担が大きい、弱者を排除してしまう制度ではないか、問題が山積みし、早く見直しが必要であるという声を聞く。

 平等なサービスの利用ができることを謳い文句の一つに掲げて発足した介護保険制度。大いに疑問を感じるこの頃である。

 そういえば、昨日「徹子の部屋」に上野千鶴子氏が出ていたので少し観た。「介護保険制度があるから、頼れる子供や身内がいなくても生活できるいい制度だ」と黒柳徹子にレクチャーしていたけれど、この二人なら利用料払ってフルに介護保険を利用できるだろうなぁと思って聞いていた。確かに、家族だけで介護しないで、または一人暮らしで、ヘルパーさんを利用し、在宅で生活できる制度はすごく良いと思っている。90歳でも毎日、1日に2回ヘルパーさんに来てもらい一人暮らしをしている方もいる。その方は三越の通信販売ショッピングが趣味である。「女はいくつになっても買い物が好きなのよ」と、元気な素敵な方だが、お金持ちだからできる生活でもある。いくら毎日切り詰めて介護保険料を払っても、皆が平等にサービスを受けられていないことを知らなくてはいけないし、この状況はひどくなっていく気がする。

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2008年3月18日 (火)

なるほど、なっとく介護

 先週、NHKの番組「福祉ネットワーク」で「なるほど、なっとく介護(再放送)」を観ました。最近つくづく勉強不足だと思っているからですが、とても参考になりました。

 http://www.nhk.or.jp/heart-net/fnet/info/0709/70927.html

  http://www.nhk.or.jp/heart-net/topics/qa_008_4.html

 特に、片まひの方の固く握られた手の開き方は、一人で「おおっ!」と感動しました。もしかしたら、介護士方には当たり前のことかもしれません。でも最近、ディ・サービスで入浴の介助をしているのですが、私は間違ったやり方で無理やり手のひらの中を洗っていました。痛かったのかな。何もおしゃらなかったけど、ごめんなさいです。

 すっかり、番組に出ていた理学療法士さんの三好春樹さんのファンとなりました。三好さんのような方がそばにいて相談にのってくれたら心強いでしょう。でも、たぶん探せば身近にいるのかもしれないですね。

 ディ・サービスの手伝いでのお風呂介助が気に入っています。周りの人から「大変でしょ」「ヘルパーの応援にそこまでさえるの」と言われますが、何だか身体を動かし汗をかくとダイエット効果ありそうです。介助のため一緒に湯船に浸かって「足浴、足浴」と喜んでいます。これもたまの手伝いですから楽しんでいられるのかもしれませんが、もう少し勉強しなくてはいけないことも多いです。 

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2008年3月14日 (金)

介護技術ではない問題

「介護職員65パーセント・勤務中けが」という記事がありました。

 http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saitama/news/20080312-OYT8T00830.htm

 私も、ヘルパーの仕事で腰を痛めました。最近、ヨガ教室通いを復活したのも腰のためです。後期の試験中に運動不足からまた階段を上るのがつらくなりました。お医者さんにも「歩くこと」「腰や背中の筋肉をつけること」をすすめられています。でも忙しいとどうしても机に向かうばかりで運動しなくなります。

 これも、あの時腰を痛めたせいだと後悔します。両足が動かない利用者さんを床から車椅子に移乗するときに痛めました。その利用者さんは、昼間は居間のこたつで過ごし、夜はベッドで休みます。奥さんがどうにか介護していましたが、腰を痛めてしまったので、朝と夜の介助を頼むことにしたのです。利用者さんは高齢者といっても体格のいい方で、よく奥さんが一人で介護してきたと感心しました。

 いろいろ工夫はしましたが、畳に座っている人を車椅子に座らせるのは、私には困難でした。ある時、ぎっくっと腰を痛めたのですが、利用者さんを落とすわけにはいかずにがんばりました。そうして笑顔で通して家に帰り、次の日は休めないので仕事に行きました。立って掃除機をかける仕事はとてもできず、膝をついてはいつくばって掃除機をかけました。利用者さんが「どうしたの」と声をかけてくれましたが、「このほうがゴミが見えるんです。目が悪くなって」と言い訳しました。もう我慢できないと思い医者に行ったのですが・・・。一時的に治っても、すぐに痛めやすくなりましたし、「痛めるかも」とどこかでおそれて仕事をします。これで介護の仕事はできなくなったなと思いました。

 今、バイトでは腰のこともあり、他のヘルパーさんには申し訳ないような軽い家事の援助しかしていません。でも、ディ・サービスの手伝いで久しぶりに身体介助をしています。介護技術に不安のあるので勉強しなくてはと、事務所で暇なときに「介護技術」に関する本を棚から借りて読んでいました。技術が足りなくて、腰を痛めたと後悔していたからです。

 本を見ていたら、床から車椅子やベッドへの移乗では2人で行う説明が書いてありました。一人でやる場合は、どうしているのだろうと、他の本を調べても2人での介助しか書かれていません。。デイ・サービスでもトイレ介助さえ2人でやっています。利用者さんの安全のためにも難しい場面では、2人で介助をするのが当たり前なようです。でも、施設ではできても、訪問ヘルパーはたいてい1人です。どうしたらいいのでしょうか。

 もしかして、1人で介助するには無理がある仕事だったのではと思いいたりました。どうしたって無理な介助をヘルパーさんにやらせるので、みんな腰を痛める。でも、ヘルパーの代わりはいくらでもいるのかもしれません。(代わりがいないことに気がついてきたようですが。)

 よく、海外の介護ビデオを見ると、個人の家の中にもベッドまで移乗するための機械が備わっています。介護士の腰を痛めないためだとかの説明もありました。日本では、まだまだ介護士の身体まで考えられないのでしょう。ケアマネさんが計画をするときに、「1人では無理だ」と言える場もありません。腰を痛めたのは、介護技術が下手だったからだけではない問題もあると考えたのでした。

 それにしても、その海外のビデオでは、ヘルパーもケアマネも看護師やリハビリの先生が集まって会議をしています。私の経験ではそんなことはありません。ヘルパーだけの会議はあっても、違う職種の人とはないです。そうして、ヘルパーにはきちんと情報が伝わってきません。パーキンソン病の人がした手術がどんなものか、その後どんな変化があるのか、ケアマネさんは知っているかもしれませんが、ヘルパーには報告がなく不安もあります。呂律が回らないのは手術のせいなのか、一時的なものなのか。新聞記事や雑誌で手術内容を知り、「こんな手術だったんだね」と情報を交換し合い、訪問看護士さんとすれ違いざまに具合をたずねます。最近は難病、障害者さんの利用者さんも多いので、病気の知識も必要だと感じることが多くあります。個人で勉強はしますが、会議や研修で全員が同じ情報を持つことが小さな怪我やミスを起こさないことにつながると思うのです。家事援助は、実際は家事をやるだけではないのです。様子をうかがって、励まして、悩みを聞いたりもします。情報が欲しいとつくづく思うこの頃でした。(これは特に、私がたまにしか働かないバイトだからかと思っていましたが、毎日働いているヘルパーさんも情報が欲しいと言っていました。)

 そういう訳で、介護士の介護技術だけではなく、怪我に至る問題はいろいろあるなと思いました。一緒にヘルパーの仕事をはじめた30代の女性も腰を痛め、「給料より治療費のほうが高い」からと、仕事をやめました。

 そうそう去年、ある男性利用者さんに急に抱きつかれて、びっくりして私が階段から落ちました。「利用者さんを怪我させなくて、良かった」と思い、そのときは気づきませんでしたが、家に帰ると左手がすごく腫れていました。何週間もお風呂に入ると痛かったです。いまでも痣になって残っています。その男性利用者さんはそういう癖があると、後で知りました。前から注意されていれば、私も心構えができていたかもしれません。だから、高齢者の男性利用者さんはそんな人もいるさという感じで頭にきませんが、情報伝達をしないしくみ(会社)に頭にきました。ちょうど新人ヘルパーが入ってきたときなので、「これからはあの利用者さんが、少し触りたがるとはじめに教えて欲しい」とお願いしました。

 その他の怪我は、左の親指に熱湯をかけて火傷をし、爪が取れてしまいました。新しく爪がはえてきましたが、爪の表面が波打ってでこぼこです。これは治りませんが、自分の不注意です。慌てて麺をゆでたお湯を捨てたときに、自分の指にかかったのです。なかなか生傷が絶えないヘルパー生活でした。

 本人の不注意もありますが、けがをしないための環境づくりは大切なことだと思います。けがをしても治療費もでないのですから、せめて腰を痛めない介護を考えて欲しいです。

 

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2008年3月10日 (月)

81歳でケアマネ合格!

 81歳でケアマネに合格して、85歳の現在、現役で働いている方の記事を読みました。すごいですね。 

  http://mainichi.jp/area/aichi/news/20080309ddlk23070091000c.html

eye eye eye

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2008年2月27日 (水)

インドネシアから介護の担い手

 日本とインドネシアが経済連携協定(EPA)というものに合意してインドネシアから看護師や介護士の候補生として来日するらしい。http://www.asahi.com/health/news/TKY200802100149.html

 理由は介護の人材不足であるが、人材はまだまだあると思う。掘り起こさなくてもある。ヘルパーの資格を持っていて仕事をしていない主婦も多い。人並みの生活ができるくらい賃金が上がり、失業保険、健康保険、年金などの保障があれば希望者は多いだろう。それが望めないから、「まだレジを打っていたほうがお金になる」と人材は流れる。

 介護者の賃金をおさえたままでインドネシアの人を受け入れるというのはどういうことか。どう考えても安い人材を求めてのことでしかないような気がしている。

 しかし、インドネシアの人たちは高給を望んでいる。新聞では「日本へ行くなら手取りで月2千ドル以上もらいたい」と言うインドネシア人の言葉が載っていた。円にして21万円以上の手取りである。日本人さえ正職員以外は無理な金額だ。

 それに日本で生活するにはお金がかかる。宿舎や食費を無料で日本政府は提供してくれるのだろうか。インドネシアの人は仕送りが目的だろうから、手元にはわずかなお金しか残らなくて、文化的で健康的な生活ができるだろうか。福祉ではお金にならないと、他の業種に移動して不法滞在とならないだろうか。

 インドネシアの人だけを待遇良くしたら(それはないだろうが)、日本人の介護職離れは進むし、インドネシアの人を安く使えば日本の介護職の賃金は上がらない。安い人材は外から連れてくればいいからだ。そうして、その仕事を政府が責任を持ってやるのではなく人材派遣の会社が間に入ることになる。その会社は儲けることを考えるのが当たり前で、いつか問題が起こるのは目に見えている。

 また、日本語は難しい。日本の国家試験に研修期限内に合格できるだろうか。合格できなければ帰国させるとなると、資格を持たないインドネシア人を研修という名目で安く使うのではないかと疑いをもつ。

 インドネシアの人たちが日本に入ってくるのを反対という訳ではない。一緒に気持ち良く働ければいいのだが、日本人にも条件が悪くて敬遠されている仕事を安く押し付けるのではないかと心配なだけだ。よく「日本のお金は向こうでは何倍もの価値ががある」などというけれど、今はグローバル化の時代ではなかったか。インドネシアの人だって先進国の人がいくら稼ぐか敏感になる。お金の価値も差が小さくなっているのではないかと思う。簡単に日本人が時給800円なら外国人は最低賃金ぎりぎりでも喜ぶと考えたら間違いだ。でも、他の研修外国人は最低賃金さえもらえない時給200円とかで働かせられた例もあると聞くと、どんな扱いをされるのか心配だ。

 でもこれは、看護や介護にたずさわる福祉関係の人たちのお話ではない。介護を社会化していくのなら、国民が本当に考えないといけないことだ。誰でも最後はぴんぴんころりと死ねるわけではないのだから。

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2008年1月27日 (日)

新しい仕事

 前に主任から「土曜日にデイ・サービスを手伝ってみないか」と聞かれた。「でも、私音痴なんです」と答えたら、「歌わなくていいから」と言われて、やってみることにした。

 昨日が初デイ・サービス。10時から13時までの忙しい時間に手伝って、その後いつものヘルパー訪問の仕事だった。最近ヘルパー訪問している方々は、うつ病だったり難病だったり、暗くてくせのある人たちだから私と話があった。でも、デイ・サービスは明るいというイメージがあったので、私につとまるかしらと緊張する。でも、やってみると面白かった。いろいろなタイプの高齢者の方がいて、それぞれ介助の違いがあって勉強になる。何人かヘルパー訪問で知っている高齢者さんが「次は何をするんだよ」と助け船を出してくれたりする。20人の高齢者の人たちの見守りというのは気が抜けない。面白いけど、疲れた。

 去年、会社の健康診断で病院へ行くと、デイ・サービスで働く人、特養で働く人と一緒になった。「どの仕事が一番大変か」という話になり、「やっぱりヘルパーがやったことあるけど、大変」と1人の人が言った。なにが大変かというと、「いつも一人で考えやらないといけないから」ということだ。デイ・サービスなら便失禁しても二人で対応できるし、何かあったらすぐ誰かに相談できる。一人は怖いということだった。昨日のデイ・サービスでも車いすの方のトイレ介助に行こうとしたら、若い男性の職員さんがついてきてくれ、ふたりで介助する。「この方は、危ないですから二人で介助します」と言われた。なるほど、いいなあ。ヘルパーだったら、ひとりで介助しないといけない。動かせなくて泣きたくなることもある。誰かいるというのはすごい安心感だと思った。

 本当は春ぐらいでヘルパーをやめないといけないかなと、思っていた。他にやるべき仕事ができてしまった。ただ、やはりまだまだ高齢者の奥深い世界があるようで、土曜日だけのバイトは続けいこうかと考えなおす。そうだ、主任も私に刺激を与えるためにデイ・サービスに行かせたのかもしれない。

 今日は新しくかかわることになる仕事の打ち合わせに二戸までドライブだ。雪が降りませんように。

 などと言っていて、昨日もぜんぜん勉強していないではないか。まわりの学生さんはバイト休んで勉強しているらしい。「今夜は徹夜だよ」とも言っていた。ブログなど書いている場合ではないのかもしれない。諦めないでベストはつくそうと自分に言い聞かせているのだが・・・。さて、家族が起きてくるまで勉強しましょう。禁インターネット!!!

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2008年1月12日 (土)

介護職の賃金引き上げ?

 民主党が、介護職の賃金引き上げのための法案を衆院に出したそうだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080110-00000000-cbn-soci

 通るかどうかはわからない。通ったら本当に賃金が上がるのかどうかもわからない。

 昼食後、新聞に入っていた折込広告の派遣の募集記事を見ていた。正看護師とケア・マネージャーが時給1500円、介護福祉士は時給1050円などが書いてある。これは東北相場なのか。看護士安くないかと思う。看護士も派遣が増えているのだろうか。

 賃金が上がるのうれしいことかもしれないが、あまり喜ぶ気持ちになれない。なぜだろう。記事でも「これは緊急措置で、介護保険の抜本的見直しはしていかなくてはいけない」と言っている。少しの賃金引き上げは、いつもの政治的対処療法でしかないように思う。介護保険の見直しだけでなく、この国が福祉国家としてやっていく気があるのかどうか、問い直さないといけないのではないだろうか。人手不足だから賃金を上げようということらしいが、何も保障もなく1,2万給料が上がっても良い人材が殺到するようにも思えない。なんだか、こんなことでごまかさないで欲しいという感じがするのだ。

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2007年9月28日 (金)

介護人材確保のための緊急提言

 先日、朝のラジオで樋口恵子氏が介護の現場の問題点を話していた。大いにうなずくことが多かった。舛添厚生大臣に「高齢社会をよくする女性の会」 http://www7.ocn.ne.jp/~wabas/ が提言書を渡したとのことで、下記に長いがその提言書を写させていただきます(長いので提言のⅠだけです)。介護保険が、当初の理念(行政に本当にあったのか疑わしいが)から遠ざかっているようだ。いろいろ声をあげていかなければと思う。

介護人材確保のための緊急提言

世界に先駆け超高齢化がすすむわが国において、人生のライフライン

である介護保険が、担い手の側から崩壊の危機に瀕しています。

四半世紀前の結成当初から私たち 「高齢社会をよくする女

性の会」は、介護の社会化を提唱、当時嫁に一極集申してい

た介護を、大切なものとして位置付け社会全体で支え合う活

をすすめてきました。介護保険の成立は大きな成果でした

が、介護労働に従事する人たちの労働条件の現状は、まるで

護が 「社会の""」によって担われている感があります。

護者が幸せでなければ、要介護の高齢者が幸せになれるは

ずがありません。

私たち女性は介護従事者の8割を占め、家族介護者の4分の3を占め、ま

た要介護者の72%一人暮らし高齢者の4分の3を占め、介護についてき

わめて高い当事者性を持っています。その視点からみて介護従事者の置

かれた状況を看過することはできません。

私たちはこの989日に開催された第26回全国大会・静岡

(3千人)の全体集会において、本件に関して緊急提言するこ

とを満場一致で決議いたしました。以下にその要望を記します。

1 介護にかかわる人材確保のための緊急、・確実な待遇改善

1・介護従事者の賃金に1人月額3万円を上乗せする「3万円法」

                        ()の制定

① 介護従事者の賃金は平均を下回り、かつ確実な昇給の期待が

持てません。人間の生活の最終期を支える労働として報われると

ころが少な過ぎます。今すぐ介護に働く人々に月額3万円の上乗

せができるよう、たとえば 「介護人材確保緊急措置法」 ()

(通称3万円法)を時限立法で策定して当面の危機を乗り越え、長

期的には介護労働について適切な評価基準を明確に設定し、昇給

昇進の見通しを立てる必要があります。

② 財源については、本来税金で行なわれてきた地域支援事業費

回すほか、事業経営の効率化などの工夫をし、安易に介護保険

や利用者負担の増加に直結させないよう望みます。

③ 地域密着型事業所等の事務費の削減と可視化簡素化をめざし

て、地域全体の事業所事務のネットワーク整備を、厚生労働省

の責任で支援・推進してください。

④ 事業所は経営に関する情報公表をすすめるとともに、

介護報酬の一定比率を介護従事者の賃金として確保するよ

う基準を定め遵守し、公表することを望みます。

2・労働基準法等法令を遵守した経営

介護に従事するすべての労働者に対して、労働基準法はじ

め、男女雇用機会均等法、改正パート労働法の法規を経営

者は遵守してください。とくに、時間外賃金、深夜業の賃

金に浅する法令の遵守を求めます。

3・年金加入、福利厚生に関する特別の配慮

① 介護に従事する非正規労働者に対して、年金制度に緊急な特例

を設け、一定限度(20時間以ア )の従事著にほ就労期間を年金に算

入すること。第3号被保険者でなくても、国民年金保険料の免除、

半減などの減額を行い、支給時には満額支給するなどの優遇措置

を求めます。

② 介護従事者の4割が健康に不安を感じています。介護に働

く人の健康の保持は、要介護者にとっても必須要件です。正

規・非正規を問わず介護従事者の公休による定期的無料健診

の確実な実施を求めます。

4・研修の代替要員派遣と専門介護職への道

研修に参加する介護従事者のために、潜在有資格者、ボランティア

経験者等による代替要員を確保し、一定の研修は無料とします。

た意欲ある介護従事者の個性と能力を生かして、要介護者の生活を

より豊かに支えるために専門介護従事者への道を開いてください。

また介護従事者として出発した有能な人材が管理職、責任者として

活躍する道をひらくよう望みます。介護保険に関連して働く事務・

理部門の職員は、必ず介護現場の体験を持つよう望みます。

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2007年9月11日 (火)

NHKスペシャル「コムスン撤退の衝撃」

 昨夜、NHKスペシャルの「コムスン撤退の衝撃 全国に介護難民」を観た。http://www.nhk.or.jp/special/onair/070910.html

 コムスンの夜間介護を担っている20代の男性が紹介されていた。夜間に11件か12件まわるということだった。驚きだ。昼間だって5件もまわれば疲れ切ってしまう。彼も「30代、40代になってもできるかどうかわからない」と言っていた。彼は正社員らしい。月収は22万と言っていた(21万だったか)。ボーナスはない。夜間を担当してくれるヘルパーさんが見つからないとのことだが、夜間やるために見合う金額でもないし、やはり中高年の主婦には体力的に無理だ。

 夜間働く仕事はパン工場やお弁当工場などいろいろあるかもしれないが、ヘルパーはそれらと違う重労働だ。夜間の介護を頼む人は介護度が高い人であるし、介護が30分と短くても内容は盛りだくさん。人間相手なので、何かあって怪我でもさせたら新聞に載る。もちろんおしゃべりも仕事のうち。ヘルパーさんとぐらいしか会話がないので、仕事をこなしながら声かけを一生懸命し、まだいてもらいたいと思う利用者さんに明るく挨拶して振り切って、次の利用者さんのところに移動する。「11件!」 ただただ感心するばかりだ。それにしては給料が安い。

 私も前にいた事業所で夜9時から30分の介護を引き受けたことがある。夜は道が空いているので20分で行けるが、交通費も移動時間の時給はでない。身体介護なので30分800円ぐらいでたが、往復時間も入れると1時間以上になる。雪の日など行きたくなかった。その利用者さんは街の中に住み、近くに住むヘルパーさんも多くいたのだが。誰も30分のために仕事を引き受けなかった。私は、自分が担当したことのない障害の方だったので、失礼だが興味があって引き受けた。もうひとり一緒にやっていた人は人のいい、断れない人だった。でも、その30分だって大変だった。ソファから車椅子に移乗する時、私は腰を痛めてしまった。それからどうも腰は持病として残っている。自分の腰が痛かろうが、利用者さんを落とすわけにはいかない。毎回ふんばって耐えていた。それでも、ベットに利用者さんを入れてお布団をかけてあげて、「おやすみなさい」というと、手を合わせて「ありがとう、また来てね。気をつけて帰ってね」と言われると、疲れも忘れて来てよかったと思うのだ。

 しかし、給料が安いだけでなく、労働がきついので体を壊す人も多い。特に腰痛に悩まされる。私と一緒に入った30代のヘルパーさんも腰をやられ、毎日病院へ通っていた。でも、稼ぎより病院代が高くつくと、ヘルパーをやめた。今は腰は良くなっているそうだが、ヘルパーにもどるつもりはないようだ。体を壊しても、ヘルパーは自己責任だ。雇用保険も入っていないので、ただやめるしかない。

 国は、主婦にヘルパーの資格をたくさんとらせて増やせば、ヘルパーなんて使い捨てでいくらでも確保できると思ったのだろう。しかし、現実は資格を持っていても仕事をしない人は多い。なぜか賃金が安いからだ。コムスンが賃金を安く抑えていたというが、どこでも同じだ。事業所を維持する為には人件費を抑える。コムスンは、それに加え架空請求などの不正がまかり通っていたのだ。

「介護の仕事は意義がある」と言われ、やってみると面白さはあるのだが、賃金の安さと身分の不安定さ、使い捨て、それが現場にいるとよくわかってくるので、なかなか長続きがしない。

 介護職の地位の低さが問題だ。重労働に見合う賃金がなければ仕事にプライドなんて持てない。番組の中でも事業所の管理者のひとりが、「きれいな言葉だけではやっていられない」と言っていた。

 会社で『ホームヘルプ』という雑誌を読んでいたら、コムスンのヘルパーさんたちが関係のない市民から罵声を浴びせられていることが書いていた。なんで日本人ってこうなのだ。ヘルパーさんは不正と関係ないじゃないか。実際にヘルパーがいなければ、高齢化社会が立ちいかなくなる。もっと真剣に考えなくてはいけないのに、国は家族に介護させ、安くても文句を言わない外国人を参入させようとする。家族愛だとか出稼ぎに来る外国人の美談のもとにだ。実際、政治家も行政も、介護は嫁や娘がやるものだと思っているのが本音ではないだろうか。だんだん厳しくなっていく介護保険の利用を見ているヘルパーさんたちと、「介護保険を払っていても、私たちのときはよほどのことがないと使えないんじゃない」かと不安の声も出ている。国は財源がない、保険料が足りないと騒ぐが、無駄遣いしたり、見当違いなものにお金を使ってきたのは国や行政じゃないか。その責任を公務員はとりもしないで、つけを国民にまわす。と怒ってテレビを見ていた。

 

 

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